MP3 を WAV に、WAV を MP3 に変換する方法と、どちらを選ぶべきか
MP3 から WAV、WAV から MP3 へブラウザで無料変換。変換で音質は本当に変わるのか、1分あたりのファイルサイズ、Android での手順、よくあるエラーの対処法。
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結論から: MP3 を WAV に変換するなら MP3 を WAV に変換 を開き、ファイルをドロップして、音質は 16ビットのまま WAV をダウンロードします。逆方向は WAV を MP3 に変換 を使い、初期値の 192 kbps のままで大丈夫です。どちらもブラウザの中で動き、無料で、ファイルはどこにもアップロードされません。先に知っておいてほしいのは、MP3 を WAV にしても失われた音質は戻らないということです。ファイルが約 7 倍に大きくなるだけで、音はまったく同じ。アプリや応募フォームが WAV を指定しているときだけ意味があります。
Nibbo で MP3 を WAV に(WAV を MP3 に)変換する手順
どちらのページも同じ変換ツールで、違うのは元のファイル形式だけです。
- MP3 を WAV に変換 または WAV を MP3 に変換 を開きます。
- MP3 ファイルをドロップ(または WAV ファイルをドロップ)の枠にファイルをドラッグするか、枠をクリックして選びます。複数のファイルをまとめて追加できます。
- 保存形式で WAV(または MP3)が選ばれていることを確認します。最後にクリックした形式が記憶されるので、前回ほかの形式を使った場合は戻してください。
- 音質を選びます。
- WAV の場合:16ビット(初期値)、24ビット、32ビット浮動小数点
- MP3 の場合:320、256、192(初期値)、128、64 kbps、または VBR V0 / V2
- チャンネルは 元のまま にするか、ステレオ または モノラル に固定します。
- WAV に変換(または MP3 に変換。複数ファイルなら 5 個のファイルを MP3 に変換)をクリックします。MP3 の場合、LAME エンコーダー(約 130KB)を最初の 1 回だけダウンロードします。
- ファイルごとに長さ、元のサイズ、変換後のサイズが表示され、プレーヤーで確認できます。ダウンロードをクリックするか、複数変換したときは すべてダウンロード(ZIP) をクリックします。
ファイルは 1 つずつ順番に処理されるので、フォルダごと追加して放っておけます。アップロードは一切ありません。デコードもエンコードもブラウザのタブの中で行われ、ページを一度読み込めばオフラインでも動きます。
MP3 を WAV にしても音質は良くならない
MP3 は非可逆圧縮です。MP3 を作った時点で、エンコーダーが細かい音の情報を永久に捨てています。WAV に変換するというのは、残っている音をデコードして非圧縮で保存し直すことにすぎません。音は同じで、ファイルだけがずっと大きくなります。128 kbps の MP3 を 24ビットの WAV にしても、中身は 128 kbps の MP3 のまま。詳しい人がスペクトルを見れば、元の MP3 と同じ周波数で高音がばっさり切れているのがわかります。
では、なぜ変換するのか。ソフトや相手が WAV を求めてくることがあるからです。
- 音声編集ソフトや DAW:WAV のほうが読み込みが速く、毎回デコードし直さずに編集できるもの。
- DJ ソフトやカラオケソフト、WAV しか表示しないハードウェアプレーヤー。
- 電話システム(保留音、留守番電話の応答メッセージ)や館内放送の設備。
- 学校の課題、ラジオ、コンテストへの応募で、規定に「WAV のみ」と書かれている場合。
- 音楽 CD の作成で、書き込みソフトが WAV を前提にしている場合。
誰にも WAV を求められていないなら、MP3 のままで十分です。
WAV のビット深度はどれを選ぶか
- 16ビットは CD と同じで、MP3 から作るならこれで十分です。Nibbo は 16ビットで書き出すときにごくわずかなディザーを加えるので、静かなフェードアウトもきれいに残ります。
- 24ビットはサイズが 50% 増えます。編集ソフトや応募要項が 24ビットを指定しているときに選んでください。MP3 が元なら音は良くなりません。
- 32ビット浮動小数点は 16ビットの 2 倍のサイズです。役に立つのは特定のケースだけ。音圧の高い最近の MP3 は、デコードするとピークがフルスケールをわずかに超えることがよくあります。16ビットと 24ビットの WAV ではそのピークを切り捨てるしかありませんが、32ビット浮動小数点なら残せるので、編集ソフトで音量を下げても音割れ(クリッピング)が起きません。浮動小数点の WAV を再生できないアプリや機器もあるので、編集用にだけ使ってください。
サンプリングレート: Nibbo は元ファイルのレートを維持します。44.1kHz の MP3 は 44.1kHz の WAV に、48kHz なら 48kHz のままです。変更するオプションはないので、電話システムが 8kHz の WAV を要求している場合は、そのシステム側のツールでリサンプリングする必要があります。
WAV を MP3 にするときの選び方
こちらは実際に音質が落ちますが、192 kbps なら普通に聴いていて違いに気づくことはまずありません。
- 192 kbps(初期値): 音楽、リハーサルやライブの録音など、ちゃんと聴くもの全般。
- 320 kbps: 配信サービスや DJ から「320 で」と言われたとき。
- 128 kbps: BGM、スマホのスピーカーで聴く用。
- 64 kbps(音声向け): 講義、インタビュー、会議。チャンネル も モノラル にしましょう。
- VBR V0 / V2: 音楽向け。音に必要な部分にだけビットを使います。
できあがる MP3 について知っておきたいこと:
- 高いサンプリングレートは下げられます。 MP3 の上限は 48kHz だからです。96kHz のスタジオ録音の WAV は 48kHz に、88.2kHz のものは 44.1kHz になります。44.1kHz と 48kHz のファイルはそのままです。
- 24ビットや 32ビット浮動小数点の WAV も問題なく読み込めます。ただ、その分の解像度は MP3 には保存されません。
- 3 チャンネル以上(5.1ch やマルチトラックの WAV)はステレオにミックスダウンされます。
- タグは書き込まれません。 タイトル、アーティスト、ジャケット画像は付かず、WAV に保存されていたメモも引き継がれません。必要なら後から ID3 タグ編集ソフトで追加してください。
ファイルサイズ:WAV と MP3 の 1分あたりの比較
非圧縮の WAV のサイズは単純な計算で出せます。サンプリングレート × 1 サンプルあたりのバイト数 × チャンネル数 × 秒数。CD 品質の WAV(44.1kHz、16ビット、ステレオ)は 1 秒あたり 176,400 バイト、つまり 1分で約 10.6MB です。MP3 はビットレート ÷ 8 × 秒数なので、192 kbps なら 1分で約 1.4MB です。
| 形式 | 1分あたり | 4分の曲 | 1時間の録音 |
|---|---|---|---|
| WAV 16ビット、44.1kHz ステレオ | 約 10.6MB | 約 42MB | 約 635MB |
| WAV 24ビット、44.1kHz ステレオ | 約 15.9MB | 約 64MB | 約 950MB |
| WAV 16ビット、48kHz ステレオ | 約 11.5MB | 約 46MB | 約 690MB |
| MP3 320 kbps | 約 2.4MB | 約 9.6MB | 約 144MB |
| MP3 192 kbps | 約 1.4MB | 約 5.8MB | 約 86MB |
| MP3 128 kbps | 約 1MB | 約 3.8MB | 約 58MB |
| MP3 64 kbps モノラル | 約 0.5MB | 約 1.9MB | 約 29MB |
5MB の MP3 が 40MB の WAV になるのも、自分で録った WAV がメールや LINE で送れないほど重いのも、これが理由です。送る前に MP3 に変換しましょう。
Android で MP3 を WAV に変換する
- Chrome(または最新のブラウザ)で MP3 を WAV に変換 を開きます。
- ドロップ枠をタップします。Android のファイル選択画面が開くので、音声、ダウンロードを選ぶか、MP3 が入っているフォルダを開きます。長押しすると複数選択できます。
- WAV と 16ビット が選ばれていることを確認して WAV に変換 をタップします。
- ダウンロード をタップします。WAV は ダウンロード フォルダに保存され、編集アプリや DJ アプリ、ファイル管理アプリから見つけられます。
アプリのインストールは不要です。変換中は画面をつけたまま、タブを前面に表示しておいてください。Android はバックグラウンドのタブを一時停止することがあります。iPhone でも Safari で同じ手順が使え、ファイルは ファイル → ダウンロード に保存されます。Windows や Mac では、エクスプローラーや Finder からファイルを直接ドラッグできます。
よくあるエラーと対処法
- WAV が MP3 よりずっと大きい。 不具合ではなく、それが正常です。上の表を見てください。
- WAV にしても音が良くならない。 これも正常です。MP3 エンコーダーが削った情報は、何をしても元に戻りません。
- アプリで WAV が開けない。 32ビット浮動小数点を選んだ場合は、16ビットで変換し直してください。プレーヤーや古い機器には、整数 PCM しか扱えないものがあります。
- 「The audio engine ran out of memory.」と表示される。 録音全体をいったんメモリ上にデコードするため、ステレオ 1 時間分だと処理中に 1GB を超えます。パソコンを使う、ほかのタブを閉じる、または 音声カット で長い録音を分割してください。
- 「汎用デコーダーを読み込み中…」と表示される。 古いボイスレコーダーの一部の WAV など、ブラウザが単独では読めない形式では正常な動作です。読み込みは 1 回だけで、そのまま処理が続きます。
よくある質問
MP3 と WAV はどちらがいい?
マスター(元データ)として持つなら WAV です。可逆なので、編集して書き出し直しても何も失われません。聴いたり共有したりするなら MP3。192 kbps なら WAV のおよそ 7 分の 1 のサイズです。録音と編集は WAV で、共有は MP3 で。
音質を落とさずに MP3 を WAV に変換できますか?
できます。WAV は MP3 が持っていた情報をすべて保持します。ただし、MP3 がすでに失った部分を足し戻すことはできません。
WAV を MP3 にして、また WAV に戻せば元通りになりますか?
なりません。往復させると、MP3 と同じ音の大きな WAV が残るだけです。元の WAV ファイルは必ず残しておきましょう。
WAV の音が小さすぎます。変換と一緒に直せますか?
音量の正規化 を使ってください。ラウドネスを LUFS で測り、ポッドキャスト向けや配信向けなどの目標値に合わせて、MP3 または WAV で保存します。
ファイルはアップロードされますか?
されません。すべてお使いの端末の中で処理されます。機内モードでのテスト で確かめることもできます。動画の場合は MP4 を MP3 に変換する方法 をご覧ください。